Precious(プレシャス)

precious01良いことなんて一つもない。そこからスタートする主人公プレシャスの人間賛歌(©荒木飛呂彦)です。
もっと救いようのないお話かと思っていましたがそんなことは無くて、意外と明るくもある。ただ、スタートの状況によってはどうやっても何らかの不幸を背負ってしまう場合はあるのです。

プレシャスが結構な棒ですが、その雰囲気もキャラクタとマッチしており無骨な態度がキッチリそれをフォローしているので障りにはなりませんです。アクセサリでちゃーんと色合わせをしているところとかオカマ的可愛らしさでなかなか好ましい子です。

碌でもないハーレム、生活保護頼りな糞味噌ママ、一方的に日々御頂戴する憎悪、流暢なライム、ドンガラガッシャーン、ニャーン、とにかくなんかもう取り巻く環境が暗い。precious02.jpgprecious03.jpgプレシャスは16歳ですからね、まだ。
暗い照明に狭い部屋、ガッチャガチャの壁紙に猫。というのは私好みのお家(ドールハウス的概念では)なのですが、お人形達が全然楽しくなさそうです。飯すらも不味そうな。

▼プレシャスの定期現実逃避。precious04.jpgこういった明からな妄想ばかりではなくて、今此処にある現実のスタンド的な妄想があり、そちらの方がより主人公を表しているしなんだかoh...といった気分になります。

▼孫を膝に乗せソーシャルワーカーと話すメアリーママ。precious07.jpgモンゴ(プレシャスの第一子)はダウン症で、普段はお婆ちゃんの家に預けられているのですが、生活保護第一主義のメアリーママ(プレシャスのママ)の意志によりソーシャルワーカー訪問時だけは担ぎ出される始末。
このママの糞ババアっぷりがまた凄いんすよ。

▼個性ややキツめのフリースクールに通い始めるプレシャス。precious08.jpg▼ドンガラヒャーッハッハーワオワオ!といったご様子からの幕開け。precious09.jpg▼別のソーシャルワーカーのミセス・ワイスprecious10.jpg演じるのはノーメイク(公称)のマライア・キャリー。正面フェイスを惜しげもなくご披露してるよ!
#左っ面ももれなく付いてくるけどね。

▼カサコソと好転する人生。precious12.jpg病院のシーンはとても好いです。訳アリ女はオカマの様に儚くビッカビカに輝く。ちょい役でご登場のレニー・クラヴィッツも。

▼嘘がほんとにprecious13.jpg

後半のキャプは自粛で。
先生を素敵な解釈で表現するプレシャスもなかなかですが、最後にガツンとくるママライム(後編)のくだりまじ凄い。

他者に向けた猛烈な怒りって、それに比例するほど偏執的な他者に向けての感情(ほとんどが愛情?)が在る事の証明だと思うのですよ。問題は〝それぞれの対象がズレてる〟ので傍目の解釈を拗らしてしまうというところで。
それとはまた違って完全無視・放置はもっと別の感情由来だと思うんすよ。何のためにってそれは自分の(自己顕示欲なり保身なりの)ための手段というか。
#元を正せば〝感情〟なんてすべて〝主観〟にしか行き着かないものですから、くだらないこと言ってるなぁとは思うんですが!
#ああ、でも自己顕示欲・自己保身・自分の過大評価由来で人に怒りを向けるタイプの人も居るよね!

プレシャスは女の話が女の世界で連鎖してる。女が嫌い或いは寛容になれない人にはつっぱねられるタイプのお話かも。あとただの自己啓発野郎(性別は問うていない)は、わざわざこれに期待しないでもっと別のアホみたいな話に首突っ込んでなよね!

For precious girls everywhere.
あと苦労性なオカマにもね!precious14.jpg

※僕は男尊女卑肯定派です。だって「男の子って大変ーちごいのネー。」って労う事の方がずっと容易いですし、女という概念をまとってアホはアホらしく伸び伸びと過ごしたいじゃない。そして適度に馬鹿者扱いされてウフウフするの。うふうふ。

iconプレシャス(字幕版)
iTunes Store:¥400(レンタル)/ ¥500(HDレンタル)/ ¥2,000(購入)/ ¥2,500(HD購入)ぼくは通常レンタルちゃん!
再生時間:約1時間49分
リリース:2010
言語:English(日本語字幕)
※R15指定icon