八日目の蝉

八日目の蝉1いつまでも赤い物体をトップにかざしているのもナンですので、言わずとしれていたりするんでしょう第35回アカデミー賞最優秀作品賞受賞の「八日目の蝉」を観ましたの。
毎度の事ながら原作なんて読んでないし、話題になっちゃってたわりにあまり真剣に受信していなかったのでもっとサスペンス染みた作品かと思ってました(小池栄子出てるし...)。けど全然違うのね、なんていうか消化不良系ザックリ感傷ストーリーでしたの。
※感傷の程度にはお育ちによる個人差がございます。

ストーリーは、サイドAが「保護されたその後の(そして現在の)エリナ」で、サイドBが「エリナが誘拐されるに至った経緯から保護されるまで」。AB両方同時進行でといった具合に展開します。
サイドBのエリナさん(カオルちゃん)は本人主観ではないですので、サイドAのエリナさん的には(今となっては)知るよしもないんですよ、ってとこから現実が過去に向かって進んでゆきます。

▼サイドB寄りのエリナさん八日目の蝉2▼サイドAのエリナさん八日目の蝉3
私も正直3〜4歳くらいの記憶などほぼ無くて、その頃の記憶のほとんどは写真+当時大人だった人たちの解説で知った気になっていることが殆ど(幼稚園の紫陽花をもいで先生にプレゼントしたら先生に怒られただけ、とか、幼稚園の避難訓練で子供用避難滑り台を滑れず先生と大人用避難階段を下りたこととかの私歴一桁代のトラウマはしょーもない記憶としてちゃんと覚えているがな!)なのでエリナさんの言い分はハイハイハイハイ、と理解できる。

閑話休題、エリナさんの記憶力は私よりマシな様で、時にはA面とB面がピタっとひっつく事もあるのです。思い出し由来が私と同じ理由の場合もあればヒントからのサルベージもあり。
そして現在のエリナさんは実の親に対して「無理して親振らなくてもいいよ。」などとおっしゃるほどに中二を拗らせており。とにかく誰もハッピーじゃないのです。ハッピーエンドを迎えないまま今に至るのです。

▼逃げ込んだりもしたけれど八日目の蝉4▼わたし(達)はげんきです八日目の蝉5
終の地、香川県小豆島での親子の有様がガンガン来ますね、心臓がヘコヘコですよヘッコヘコ。
この親子、小豆島に好く馴染むんです。それはもう幸せそうに。

▼訳あり親子をつるりと受け入れてくれた人達八日目の蝉6▼郷土厨お馴染みの虫送り。八日目の蝉7▼親子の時間。続々と過去に在るハッピー。八日目の蝉8

派手さは無いけど一見酷く真っ当な幸せ。
予感はしていたけれど訪れるリミット。
─そして時は動き出す©Dio

最後の最後に偽母から繰り出された「母性パンチ」も相当ですが、写真館での件が悲しすぎる。

「過去のどこかに幸せが在り、今がまだ終わっていないならばそれでいいじゃない。」と鞘を納めるのが正解でしょうか。
私、自分の味方にはドライになれないなぁ。面識のない他人のことは結構どうでもいいですし面識在ってもどうでもいいひとも相当居ますし。奥歯にいろいろな物を詰めてみました。

八日目の蝉9〝誰も幸せではない〟というのはいかにも客観の台詞なのでしょうね。

ともあれ私は(何度か申し上げているとおり)母子ものの話にはめっぽう弱いのです。ということで嫌〜な話なのだけれど、まんまと抉られたので星4つ。
満点ってホシいくつなんでしょう。
みあげてごらん夜の星を、答えはそこに在る。

icon八日目の蝉
iTunes Store:¥400(レンタル)/ ¥500(HDレンタル)
再生時間:約2時間28分
リリース:2011
言語:日本語字幕icon