幽霊を創出したのは誰か? / 森博嗣（講談社タイガ）

「キャサリンはどのように子供を産んだのか?」の読書記録つけ忘れちゃった...。

「幽霊を創出したのは誰か?」は、登場人物リストにも「幽霊」の文字があり、一瞬そこに集中線が出た。
今回は幽霊回か！
WWシリーズはグアトとロジの生活感がいいですね。
エンタメっぽいストーリー展開で読みやすかった。

私は「私の仕事なんてのは宗教とか幽霊みたいなもんだよなー」と思っており、実体の無いものを売り買いする虚しさ的なものを（時として）感じるわけです。売り物が収集してきたデータには価値がある、とされているけれどデータだって無形のものですし。データの向こうにあるモノとデータはイコールではない。実体がないものを苦労して作る、ってのはなかなか感慨深い。
そもそもお金の価値なんてのも、概念でしかないからな。
私もグアトみたいに木を彫ったりして生きてみたい。