こってりしたエンタメでした...濃いぃねぇ。
けど2晩で読破しちゃうくらい、展開がめまぐるしかった。
話の規模が大きく、(僅か10日ばかりの話なのに)交錯する時系列でたくさんの人が動くので、ともすれば消化不良になっちゃいそうですが、人の感情や想いの描写もこってりしているのでちゃんと(それぞれの人に)共感しながら読み進められた。
ネタバレしたくないので濁しますが「人」の生涯についてとても考えさせられる。
大勢の気持ちをトレースしながら読み進めるこの"こってりエンタメ"では、色々な意味が内包された「犯罪者」というタイトルがすごくしっくりくるのです...。
犯罪者〈上・下〉(角川文庫) / 太田愛
★★★★★
誰がために。